新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第125庭 庭の入り口

庭入り口
子供時代、猫を飼っていたことがある。十数年間一緒に過ごしたので何かの折につけ今でも思い出す。 工事を行うお客様の家にペットで2匹の小型犬がいた。工事中、窓からじーっとこちらを見てる時もあれば尻尾を振りながらキャンキャンと声を出す時もあった。次にペットを飼う機会があっても絶対に猫と思っていたが、「何かしよう」と訴えるように目を合わせてくる姿を見ていると犬も良いもんだと単純に思えた。最近しきりに小さい犬を飼いたいと言っている家内と娘もどこかでこのつぶらな瞳に魅了されたのかもしれない。

庭の入り口部、両翼には事前にレンガで門壁を積み上げてある。今回はその続きの工事を進めていく。
レンガ 位置だし
レンガ門壁を境にして手前が車庫の土間コンクリート、奥側が庭となる。少し高い位置にある庭と車庫の高低差を調整する為に門壁の中央には円形階段を設ける。中心に鉄筋を指し紐の簡易コンパスを使って円を描き位置出しを行う。
レンガ階段 鉄筋

レンガ階段
セメントと砂と水を混ぜたモルタルを使ってレンガを積んでいくが、階段は負荷がかかりやすいので鉄筋使用のつくりが必須になる。一般的に外部の階段、一段分の高さは約15cmが標準として考えられる事が多い。タイルやブロックやコンクリート、時にはレンガと様々な材料で外部階段がつくられているが高さが15cmくらいと安易に内部鉄筋を入れず無筋で階段をつくってしまうと、亀裂が入ってしまうケースが多い。表面に石やタイルを貼り付けても内部の亀裂なので時間と共に必ず表面にもヒビが発生することになる。いずれの材料でもセメントを使った階段には鉄筋入りを推奨したい。
門扉 柱掘削

柱 建て込み
門扉用の柱をレンガ門壁に添わせるように設置するため掘削を行い砕石を入れて転圧をかけてある。この穴に柱を建て込みコンクリートで固めた。入れたての軟らかいコンクリートがわずかに固まって柱が動かない様になるまで手近にあったスコップをつっかえ棒にしたのはご愛敬。
鉄筋結束

コンクリート打設
柱のコンクリートも固まりサークルの外回りが出来上がったので内部の下地コンクリート打設を行う。階段の外側、円状に積んだレンガ内部に入れた鉄筋とコンクリート内部に配置するワイヤーメッシュを結束し、分離・亀裂が生じない様に一体化を図る。
東洋工業 ポルフストーン

石貼り付け
階段の仕上げに石貼りを行う。使うのはインド産の斑石。サイズの違う石をランダムに配置して単調な仕上がりにならない様に貼りこんだ。
目地拭き取り

門扉設置
貼りこんだ石の目地材をスポンジで丁寧に拭き取って鋳物の門扉を通常より下げ目につり込んだ。
植栽
工事も終盤。取り付けた門扉の前側、車庫部のコンクリートを打設し庭部分の仕上げと植栽を施す。
庭完成
これにて完成。
庭はペットの飼い犬を放し飼いにしたいと聞いた。門扉の下端と床部の隙間を5cm以下に調整し他の各所も隙間を無くし安心して愛犬と遊べるように施工した。飼い猫とはよく猫じゃらしで遊んでいたが犬の定番遊びアイテムはボールであろうか。いずれにしてもあの愛くるしい眼でキャンキャンと尻尾を振る姿を想像すると人気なのだろう、大型ショッピング店内にあるいつも混雑して横目にしか見た事がないペットショップがあるが、どんな姿で遊んでいるのだろうかと今度覗いてみたくなった。


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