新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第126庭 オンリーワン門壁
先日、高速道路を使って墓参りに向かった。道中、暇を持て余した家内が「あの車どこの車?」と前方の外国車を眺めていた。その車はいかにも高級そうでよく分からないと答えそうになったが後部に付いているのエンブレムから辛うじてメーカーの名前だけ答えた。「外国車は修理も大変だが車検も国産と比べて費用がかかる」と聞いた事がある。まさに高嶺の花だが、あるSAで駐車する際かなり高級なオーラを放っている外国車の隣が空いていた。家内がすかさず逆方向を指さし「あっちが空いている」とサポートしてくれた。安定の国産車に囲まれた場所にゆっくりバックしながら希少価値とはすごいもので、数少ない外車オーナーに尊敬の念を感じながらも「あの車いくらすると思う?」等といつもの夫婦の会話を投げかけ合った。
4本のH鋼がずれたり曲がったりしないよう、板等を使って固定した。翌日にはコンクリートも動かない程度に固まっているので固定枠をはずして右から一本目と二本目に設けた空間に更にガラス板をはめ込む手はず。手前にマホニアコンフーサを植えこみ終わると夏らしい茜色に空が染まりだした。片付けが終わる頃には夕暮れに反応して表札内部に埋め込んだLEDライトが早めに光りだしていた。
翌朝、予定通り固まっていたH鋼の固定枠を外し日が高くならない内に芝貼りを行う。芝は生命力が強い事で有名だがこの時期の日差しは根付いていない植物ががあぐらをかけるほど優しいものではない。手早く貼り終えたが念には念を入れ水やりは行わなかった。
日中、貼り終えた芝に水やりを行うのはセオリー中のセオリーだが今日は特に日差しが強かったので散布した水が熱せられ温水となっては芝に逆効果となってしまう。一回帰宅してからこの時間に再度水やりに伺った。
実はこの現場を最後に当店を離れ地元に帰る仲間がいる。減農薬、有機栽培にこだわって魚沼産コシヒカリをつくり続けている父親を助けてあげたいと言っていた。
完成したライトアップの写真を見せてやりたくて水やりのついでにカメラを持参した。
人並みに照れがある。地元に戻った後に見ている事を願う。
そしていつの日かLEDライト以上に光り輝く稲穂を私たちに見せてほしい。
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