インフルエンザが流行っているとニュースで流れていた。
毎年の事だと冬の風物詩のような感覚だったが、いざ己がなってみるとなかなかどうして。妻に言われていた手洗いうがいが滞っていたと一通りクヨクヨしてから床に就く。
何日か続くと39度の体温がまるで平熱のような感覚になり、回復に向かっていると誤解するが寝がえりする度に感じる痛みは変わらなかった。しかし、家人への感染拡大を防ぐためトイレや洗面台の使用毎のアルコール除菌は滞らせられない。コロナウィルス時代に蓄えたにわか知識だが。二世帯住宅の我が家、結果的に半数が寝込む形になった。前向きに捉えれば半数がかからなかった。
回復すると、少し痩せた気がしたが普段が食べ過ぎだった。何気ない日常の営みや当たり前の健康の素晴らしさ、家族と囲む食卓の尊さを年の初めに実感した。
あの痛みを伴う熱は今年、どこまで喉元に残ってくれるだろうか。もちろん、滞らせ気味の己次第なのだが。