新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第204庭 庭木復旧・土壌改良 Re④

いつ?元日だった。
新年を寿ぐ最中に突然の警告音と強い揺れ、津波を引き起こした能登半島地震だ。地震の被害があった地域は降雪地帯が多い。年明けの厳寒期、さぞ御苦労をされているであろう。一日も早く日常が戻ることを願いたい。
我が町も液状化でアスファルト舗装が割れ、車が傾いている映像が報道されていた。
液状化現象が広く認知されたキッカケが60年前に起きた新潟地震で県営アパートが大きく傾いたらしい。家族の中で新潟地震の際、割れたアスファルト道路の切れ目に落ちて驚いたと話があった。
商売柄、構造や耐震、液状化の言葉には過敏に反応してしまう。気持ちはまだまだ、お屠蘇気分だったが災害は時と場所を選ばない。湿地が多い、潟の付く地で生活する者として後々の方に伝える事を胸に刻みたい。
また、忘れた頃にやってくる。

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駐車スペースの拡張に伴った庭部のリフォーム工事、今回は最終vol.4の仕上げ回。


⇑前回、準備を行いコンクリート刷毛引き仕上げを行った。
今回は元々あって移植保存した既存の植木を復旧、庭の仕上げを行う。
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植木に元気がない主だった理由に水・肥料不足、外部要因として虫や病気等があるが、気づきづらい要因として土壌の通気性・水はけが原因の場合もある。枝や葉を茂らす為に根を伸ばし栄養を吸い上げる必要があり、その為の土の状態、通気性・排水性がポイントとなる。

通気・排水が芳しく無い場合、土の粒子が密になっている為、隙間が少なく水や空気が通りづらくなってしまっている。イメージは満員の電車やバス。降りたくとも降りられないでは無いが通りが悪く空気も淀みがち。
空隙が少なく密実な土は物理的に変形しづらく固いので根が伸ばしづらいのもデメリットだ。
そんな通気性・排水性の改善対策として庭部分を掘削し暗渠管埋設を行った。
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⇑画像、暗渠排水管。
透水しやすい様に細かな穴が無数にある。掘削し土に埋設すると暗渠、地上では明渠と呼ばれる。
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⇑画像、掘削した溝に暗渠排水管を配置後、粗骨材の川砂で埋め戻す。砂利などを使用する場合もあるが周りの環境によって使いわけたい。
浸透層の川砂によって暗渠排水管へ通じ、排水と通気を兼ねた土中内のトンネルとなっている。
⇗画像、用意した堆肥を加え既存の芝復旧。
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移植・転居していたレッドロビン、その他の植木。
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竹と杭で生垣の骨組み。
昔ながらの杭、竹、シュロ縄で組み立てるがシュロ縄だけでは心許ないので一つ細工を行う。
竹が割れないようにドリルで穴を穿ちその後、釘やビスで固定する。釘頭が見えていては和情緒も驚いてしまうので化粧仕上げとしてシュロ縄で包む様に縛り、固定。
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レッドロビンで生垣。
土に堆肥を加え根回りの準備後、枝ぶりを確認しつつレッドロビンを並べる。以前、生垣と植え込みは何が違うと尋ねられた経験がある。よく言われるのは高さの問題で植え込みは低木、生垣は中高木を使うのが一般的だが、目線以上の高さを基準にする説もある。
ブロックやフェンスが無い時代にご近所との垣根や間仕切りに目隠しも兼ねていたという事だろうか。
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敷地内に移植していたその他の植木もお引越し。
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在宅組、引っ越しをしなかった既存樹の地盤改良。
根回りを掘削し堆肥入りの土に入れ替えを行う。
⇗画像、砂利が混ざり合っていたのでスコップで歯が立たず、削岩機を使いほぐしつつ掘削。
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堆肥を混合し改良を行った土を根回りに埋戻し後、マルチング。
似ているようで違うのが堆肥と肥料。肥料は養分であるのは多くの方がご存じだと思うが堆肥は土壌改良、土中内の微生物促進剤のような物になる。
堆肥により繁殖した微生物が糊状の物質を生産し土と混ざる事で団粒(土のだんごのような物)ができる。団粒は個々の土の粒子に比べ、多くの隙間を作り水と空気の通過を容易にする。更には隙間が多い事で根が進出しやすいので成長に良く、根の成長による空隙がさらなる団粒化を促進する好循環がつくられる。いわゆる自然だ。
つまり堆肥は土壌の環境づくりが主な役目となっている。
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ビフォー
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アフター
水やりを行い、これにて完了。

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