新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第201庭 庭木掘り取り・移植 Re①

W杯といえばサッカーが有名だが今年の8月はバスケットボール、9月はラグビーと両W杯が続け様に開催。更にアジア大会も重なりスポーツニュースを賑わせていた。お恥ずかしながら当方もニワカファンながら日の丸の動向に一喜一憂だった。
娘などはスポーツに興味が薄く、いい歳してと言われそうな視線を何度も投げかけられた。

勝利の明るいニュースは大歓迎と言いつつも敗戦ともなれば嘆き悲しむ。我ながら何故こうも入れ込むのかと思う。世界に挑む姿を自信の無い己の代わりとして応援しているのかもしれない。
自らを鼓舞して行こうとは思うのだが、何とも人様の応援は気楽な事か。
来年はパリオリンピックが開催される、にわかに蓄えたウンチクを忍ばせて娘と一緒にTV観戦したい。
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今日の現場は庭のリフォーム。
駐車スペースの拡張を行い、既存の庭木などは仮の移植後に再利用・復旧する。




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さっそく庭木の掘り取り。
再び植える迄、掘り取り後一時的な仮植を行う。つまり完成まで抜き植えを二度する事になるので丁重に扱いたい。特に注意したいのは水分・養分を吸い上げる根鉢。

初手はサツキ。
⇗画像、掘り起こした根鉢から伸びた根をハサミで切っている。
大事な根だが伸びたままの状態での移植は痛む原因になるので切断。その後の育成の負荷にならない様に切断面が広くならない様にしたい。太い根はハサミ等を使う事によって周辺の組織をつぶさない様に切断するのも効果的だ。

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続いて紅葉。
⇗画像、根回りの掘削前に枝落としを行う。
庭木を掘り起こす際、伸びた根を切る事になるので根の大きさと枝葉のバランスが比例する様に調整。体が大きければ食べる量も多くなるのは必然で、先立って枝を落とす事でエネルギー消費を抑えられる。
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2.4m

根鉢を崩さない様に掘り上げ。
太めの根をスコップ等で押し切りしようとすると、衝撃で根鉢が崩れやすくなる。そのままの状態で切断できれば御の字だが、根鉢が割れて弱らない様にしたい。
⇗画像、根切り用のノコギリで切断。
根に付着する土・砂の影響で切れ味が落ちやすいので専用のノコギリを用意して使い分けると物持ちが良い。
2.5m

麻の紐と布で根巻き。
今後、植えて抜いてを繰り返す。厳密にいえば2回植えて1回抜くので根鉢が割れない様に布と紐で巻き包む。
根巻きをすれば持ち運びしやすく、日差しが強く乾きやすい場合は麻布の上から水をかける事も可能だ。もちろん素材が麻なので、最終的にそのまま植えても最後は自然に土に還る仕組み。
昔は天然素材しかなかったので当たり前の事だったと修行時代に親方達は話していたが、ビニール等の合成素材がある現代ではクリーンな手法、先人の知恵となった。
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生垣になっていたレッドロビン。
やはりここでも不要な枝葉を落とした後、掘り取り。
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3.5r

掘り上げたレッドロビンにも根巻き。
生垣になっていたので本数が多くかなりの数になった。
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前述の通り掘り上げた庭木は再利用の為、仮植するのだが現場での植えられるスペースは限られている。
そこで二手に分ける。
頭数の多いレッドロビンを置き場に持ち帰り仮植、管理とした。
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その他の紅葉などは現場にて、仮植。
⇑画像、奥側が仮植スペース。
半日陰となる場所なので根を切られた植木には優しく適所。
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掘り取り完了。

次回、抜いたスペースに新たなブロック塀、コンクリートによる駐車スペースを手掛ける。

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