新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第194庭 ロックガーデン Reno3

3f56bc5266dabf59f984937830911cd7

d5ea4a9a9f084b7737805fbb59d89dcd

k-sho

ksho4

前々回、県境の採石所から持ち帰った石割りから始まり前回、植栽や石を合わせた奥庭の丘テラスの仕上げを行った。
前々回、石割りをご覧になっていない方⇒こちら
前回、ご覧になっていない方⇒こちら

今回は前庭の仕上げ。
前回も記載したが実は今作と前作は同時進行で行っているが筆者の表現力不足の為、シンプルに前庭(今回)と奥庭(前回)で分けて記載させていただく。
画像の写り込みがあるやもしれないが、そのおつもりで。
671b7f54fb46f72ce9cafde0bd672af410

b859df28c6692c8843aebb3973fa00e3

⇑左上画像、工事前。
奥側にある砂利敷きスペースを中心に行ったのが前回のテラス。今回は前庭と言うだけあって手前でコンクリートのすぐ後ろ、芝の部分。
⇗右上画像、芝を剥いで掘削を行う。
その後ライトアップ用の配線、植栽用の土を入れアルミのフェンスを立ち上げた。
56195a204d181f7ce51f2166f5b5972b

87b2c39356f15c0bc1d0dfafada4063c

事前の準備が整いいよいよ植栽が始まる。
前回は割った石を用いたテラスがお題目だったので、今回は植栽を中心にスポットをむける。
0c176ee6dcdb7a889f96870b0c8ee3a4

bdf8dac001471f8008743012505a25ee

土に元肥や堆肥を混ぜ植えていく。
元肥は植える際の肥料の事でご存じの方も多いやもしれない。しかし、「堆肥?」と何度か質問された経験がある。
堆肥は種類によって違いがあるのでわかりづらい部分もあるが当店は主に土壌改良材として用いる。肥料を養分として使うのはお馴染みだとおもうが堆肥は地盤改良、つまり植物にとって都合の良い土にする為に加える。
では都合の良い土とは何か。保水、排水、保肥がバランス良く機能できる土壌である。
5f38861e9fd1e11596b96da08f5a699f

c3dbdf043c4d96bd7ac20c88ad5b12b6

支柱の設置。
風による倒木や根を充実させるための活着を良くさせる為に行う。
公園や街路樹で設置されている木製の杭を使った2脚鳥居支柱がもっとも目にしやすい。もちろんその他にも3脚や4脚、竹の八掛け等状況に応じた支柱がある。

今回行うのは地下支柱。
メインとなる樹木の景観が損なわない様に支柱の地下支持型。
基本となる支柱、縛る、固定が土中内で行われるので見た目・景観がより自然に近いスタイルと言われている。具体的にはドレスアップした樹木に添えられるはずの黒子的な支柱が存在しなくて済むので大型の複合駅前や都市部での華やかなシンボルツリーと言った都市緑化の一環として用いられるケースが多いようだ。
もちろん良い事ばかりでは無い。一般的な支柱は樹木に直接結束するので風に対しての支柱効果やコスト面ではこちらに良い結果が得られやすい。状況に応じての対処を忘れたくない。
8943b386c34a582b0e032fec03b4c7e7

0ae32f110bcfeab3947306608cfba7f6

根鉢と支柱を縛り固定後、杭の余分を切り落とし。

その後、根の周りに水を流し入れ土を入れつつ棒で突き固め、空隙を無くし活着を良くする。活着とは根付き、成長する事なので樹木にとって重要で根幹となる。根付きの点では先程説明した支柱も大きな役割を担うが水と棒さえあれば技術も不要で、誰でも手軽に出来る点では水極めに軍配が上がるので植える際には必須で行いたい工程となる。
e662d2aa03ff9239fc698035f49c6115

cb8910992c6b0c045454f80edf64d95c

石の根回りに石組みを行う。
⇗右上画像、樹木の根回りが一段高くなって植えられている。高植えと言う。植える際にも前述したが土に保水と排水、保肥が良好だと樹木にとって良い環境となる。
しかし、厄介なのが排水さんである。保水と保肥は文字からもわかる様に水と肥料を保つという事だ。だが、排水は真逆で水を保たないという事になる。つまり水は保持しつつ適当な量になったら放流、排水と言ったまるで人工的なダムの機能が必要とされている事になる。そこで排水を確保するために本来の地盤より高い位置に植え自然に排水が促される高植えを行っている。
高植えは年月と共に土が雨で流れ、崩れやすい一面があるので石を組んで土留めを施す。
9007a1dcabd7e033576bb86ac0647c39

石を組むことで隙間を減らし表土の露出を減らす。雑草対策もあるが景観としての要素も大きい。
石ばかりだと色合いが一辺倒になるので宿根草や下草等あしらいたい。斜面に伸ばした根が土の流出を抑制してくれる効果も期待できる。
38462ffde764440ad9dea605047f1acb

8e4604693673b17467e1876b83429341

マルチング材を使ってその他の部分に敷きつめ。
k-sho2

k-sho1

これにて完了。

越後職人が手がけた これまでのつぶやきが掲載、履歴一覧はこちら

【越後職人宅の庭づくりをスライドショーで紹介】