新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第189庭 Reガーデン 目隠しテラス 仕上げ編

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保守の対義語の一つに革新があるらしい。勝手な解釈だが保守は今まで通り。革新は新たな変化、先んじる様な前向きなイメージに己を重ねたくなるが実を言えば新しい物は苦手だ。革新に憧れる保守といったところだろうか。例えが仰々しくなってしまった。そんな従来好きが今までと違った商材を手にとった。

前回、テラスを窓の高さに合わせた(左上画像)位置にする為、全体の底上げを踏まえて基礎製作を行った。 未読の方は⇒こちらから
基礎に用いたのは一般的な基礎コンクリートで無く、型枠ブロックなるもの。この型枠ブロック、まだ一般的には馴染みが薄い。しかし手続きは必要だが国土交通大臣認定のお墨付きが頂ける擁壁構造となっている。
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土留め基礎とテラス基礎の間、つまりテラス脇が花壇となる。
植物は水が少ないと良くないが多くても問題が起こる可能性がある。水が多く、長く停滞する事で汚れ、その水を吸い上げた植物も傷んでしまう。俗に言う根腐れだ。人間が傷んだものを口にして病気になってしまうケースと似ている。人のように、味が違うと言って異変に気付いてくれれば良いのだが。
花壇の底に排水の暗渠管を設ける。
画像左上⇑包んだ白シートをめくり黒い管が露出している、暗渠管だ。よく見ると表面にいくつかの穴があり、水が管の内部に浸透しやすくなっているのがわかる。
画像右上⇗基礎に沿って暗渠管を設置し花壇内に水の出口を設けている。前回の基礎編でもベースコンクリートに排水穴を設けていたが今回の暗渠管と二段構えで行っている。
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花壇内部に土入れ。
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ブロック組積。
型枠ブロックで立ち上げた基礎の上部にフェンスの土台となるブロックを積む。型枠ブロック内部はコンクリートだが、こちらは通常のブロックなのでモルタルで固める。
画面左上⇑横鉄筋を配置できるように出隅部のブロックに予め加工を行っている。

一見同じブロックだが基礎部分は型枠ブロック、フェンスの土台は通常ブロックと紛らわしい気もする。頑丈そうな大臣のお墨付きブロックで統一出来ないかと言われてもおかしくない。同じ壁でも花壇の基礎とフェンスの土台では必要性が変わる。過剰(コスト)を出来るだけ減らした形で提供できるように適材適所での対応に使い分けている次第だ。

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先程、ブロックに加工した後に積んだ位置に九十度に折り曲げた鉄筋を配置し定着させる。
画像右上⇗鉄筋を包むモルタルの被り厚さに考慮した寸法確認。
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画像左上、⇑ブロック最終段、頭頂部での縦鉄筋のかぎ掛け。
横鉄筋を配置しモルタルで定着、硬化後フェンス取り付け。
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フェンスで囲う前に内部を進める。
画像左上⇑テラス位置の下部に砕石を入れ転圧。コンクリート内部に入れるワイヤーメッシュは最後の準備の為、ブロックとトラックの隙間にまだ立て掛けてある。ブロック上部のモルタルは硬化が進み乾いた色になりつつあるが、砕石の落下防止にブルーシートを被せる。その上に乗せた板は臆病者の性根がでている。
締固めを行い準備を済ませてコンクリート打設。
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外側ではフェンス囲いを設け、内側でコンクリート上部にデッキ組み。
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仕上げに植栽を行いこれにて完了。
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