新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第220庭 目隠しフェンス

30年程前、関東で過ごしていた時期があった。
ある時、いつも購入していたスーパーのコメ売り場は何も置いて無く、最寄りのお米屋さんに行って唯一置いてあった2kg入りのタイ米を買ったおぼえがある。政府が緊急輸入した物だ。その時にタイ米は日本米と違うのでカレーやピラフが良いと店主に言われた。

日本人の主食はコメと言われるが米の消費量は年々減少しパンや麺類等と多様化が進む。
昨今、備蓄米や価格の推移と言ったコメ関連のニュースが多くなっているが農家の多い米どころ新潟としては減反を強いられてきた米農家の方々の声にも少し耳を傾けたい。
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①工事前

今回の現場は目隠しフェンス。
庭の一部に石が敷き詰められている。実は以前、工事を任せて頂いたお宅の庭。
以前行った工事⇛⇛こちら
ここに柱を建て込み樹脂パネルでの目隠しフェンスを設けるプランとなる。


施工前
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施工例
施工後
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②柱建て込み

事前に筒状のコンクリートを土中に埋設してある。そこにアルミ柱を建て込み隙間をモルタルで固定する。矢印の先にあるのは柱端部に巻きつけたビニール。柱内の空洞部にモルタルが入らない様にする事で厳寒期の凍結予防を行っている。
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③パネル準備

樹脂製パネルに柱間隔と同様寸法で下穴の準備。
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④ビス固定

柱のモルタル硬化後、準備した下穴にビス固定を行う。樹脂パネルは木製と比べ軽くて丈夫だが熱による収縮、つまり季節によって伸び縮みがある。両端を固定した状態で収縮するとたわみや歪み、破損につながってしまう。その為、直接のビス固定は中央部のみ。
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⑤バー材(当て板)

パネル両端はバー材を添え当てる。
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⑥バー材(当て板)固定

バー材ビス固定。添え当てたバー材で固定する事で収縮対策、樹脂パネルの間接的な結束を行っている。
因みに今回はパネルは濃い目のブラウン、柱とバー材が黒のツートンカラーデザインとなっているが白等の明るめの単色で揃えるバリエーションもポピュラーとなっているようだ。
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⑦左部

順に沿ってパネルの固定を進めるがここまでくるとパネル同士の隙間が大きく目立つ。
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⑧裏側固定

正面側からのパネル固定を済ませ、裏側に周りパネル固定。
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⑨裏側固定

正面パネルに生じた隙間を埋める様に裏面パネルを固定。表と裏で互い違いの要領となっている為、表面でのみ隙間なくパネル固定するものと比べて立体感があるようだ。
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⑩正面
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⑪裏面

これにて完成。

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