新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事!第188庭 Reガーデン 目隠しテラス 基礎編

テラスと言えば商業施設では解放感のあるつくりが多い。その為のテラスと言われればその通りなのだが。
しかし、自宅となると一つ気になる点がある。周囲の目線だ。そこで必要になってくるのは目隠しだが必然的に目線を遮る用途がある為、一定以上の高さが求められる。
そこに、注意点がある。
高さに比例して振動や風圧等の外力による傾き、沈下のリスクが高まるからだ。特にその傾向はフェンス等のアルミ製品に顕著だ。その理由にブロックは高さに比例した一定の法基準が設けられているが、実はフェンスを付ける場合の法基準は設けられていない。
価値観は様々だが持論としては耐久性の前にデザイン優先は無い。いくら見目麗しくとも形が変わってしまっては麗しくないからだ。しかし、リスクがあるからと言ってが飾り気が無いのも寂しい。耐久性と意匠性(デザイン)の両立、二つのバランスが重要となる。
外は見えるが中は見えづらい。当方が知っている基礎やブロックの中身を今回のケースを通してお伝えしたい。
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今日の現場は囲いテラス、目隠し部分の基礎製作。
テラスは床なのに基礎製作で壁をつくる?と感じた方もいられるかもしれない。

画像左上⇑赤矢印の窓の高さに合わせてテラスを設ける計画だ。その為にまずは基礎を立ち上げブロックとフェンス囲いの中にプライベートテラスを設ける算段となる。
画像右上⇗既存ブロックがあるがここに基礎とブロックを立ち上げフェンスで目隠し、内部にテラスと花壇を設ける計画になっている。
初手は既存のブロック撤去。
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ブロック撤去後、基礎の掘削。
掘削は立ち上げり部の安定のために基礎を埋め込む為、土を掘っている。道路沿いだったので重機を使用。
画像左上⇗、青い矢印の先にグレーの排水管を発見した。重機で傷つけず胸を撫で下ろす。しかし、よくよく見るとコンクリート上の青ライン、つまりこの排水管部分に基礎を立ち上げる事に気づき、ピンポイントで先客がいた形になってしまった。
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そこで基礎の高さを変えて対応。
⇑上画像右下部、白線を境に高低差を設けた。赤い矢印側は本来の高さ。青い矢印側が排水管を避けるように若干高くしている。この下に排水管がある寸法だ
床掘完了後、砕石を投入。もちろん転圧を加え締固めを行っている。
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基礎にまつわる工程で軽んじて良いものは無いが、その中でも肝心要と言えばやはり鉄筋組み。
⇑上画像、黄矢印の鉄筋だが根元をよく見ると地中に差し込まれているのが見て取れる。地中に打ちこんだ鉄筋を仮柱にして鉄筋の本体となるL型鉄筋や流し筋を空中に組んでいく。鉄筋を地べた置きにすると鉄筋の周りをコンクリートで包めず強度不足、更には土の水分による錆につながる為タブーとなっている。地中に打ち込んだ差し筋の仮柱は腐食を避ける為、コンクリート打設時に撤去する。
鉄筋を組み終えた段階で差し筋(仮柱)をとる方もいられるが一つ問題が残る。それは鉄筋の動き(ズレ)だ。
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以前、コンクリート打設時の流動圧で組まれた鉄筋が動いて(ズレて)しまった事があった。立ち上がった鉄筋は今後行う基礎の型枠ブロックのジョイントの寸法で配置されている為、シビアな調整になっている。その為、ズレが無い様に地中に打ち込んだ差し筋と組んだ鉄筋との結束は解かず打設を終えた後に抜く事にしている。
⇗画像右上、赤い矢印の先、引き抜いた差し筋。青い矢印の先に鉄筋を引き抜いた影が分かり易く映り込んでいる。
因みに赤矢印の左横部、ベースコンクリートに穴を開けている。この上部がテラス脇の花壇になる為、事前に水抜き穴を設けている。
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型枠ブロックの根付け。
型枠ブロックは内部を鉄筋とコンクリート(砂+セメント+砂利)で固める。さらに手続きを行えば国土交通大臣認定が可能となる擁壁構造。因みに通常のブロック積みは内部をモルタル(砂+セメント)で固めている。
お上のお墨付きといえば少し仰々しい気もするが信頼性は高い。
左上画像⇑、青矢印のさすブロックの凹み部分(ほぼ中心)に横鉄筋を配置できるようになっている。右上画像⇗では実際に横鉄筋を配置している。最終的にブロック上部からコンクリートを打設し鉄筋コンクリート造となる仕組みだ。
今回、テラスを囲う塀の基礎であり、デッキに併設する花壇の土留めにもなるので一定の強度を必要とし基礎に用いた。強度はもちろんだが冒頭で話した通り意匠性も加味している。
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画像左上⇑、先程の水抜き穴は通りが良いように川砂で埋めている。
画像右上⇗、いよいよ型枠ブロック内部にコンクリート打設。

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花壇の仕切りブロック積み。こちらは通常のブロック。
画像左上⇑、ブロックは積み終えたが赤矢印・縦鉄筋が上部にとびだした状態。

画像右上⇗、赤矢印・飛び出した縦鉄筋を折り曲げ横鉄筋を配置し、モルタルと定着させる。お上が認めるブロック技能者検定では、3段積み以上から最終段での縦鉄筋の折り曲げを行う事になっている。青矢印、ブロックを切り抜き横鉄筋を通して配置できるよう事前に加工を済ませてから積んでいる。
動画サイト等では様々なブロック組積造が楽し気に紹介されている。拝見すると実際面白い。十人十色では無いがどんなやり方があるのか等を確認しつつ、違った角度から見てみるのも一つの楽しみ方やも。

次回、仕上げにつづく。
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