新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第171庭 石壁の目隠し 仕上げ編

ある紙面で将来なりたい職業ランキングが掲載されており会社員がトップを飾っていた。在宅勤務が広がり親の背中を見た事が背景にあるのではと書き添えてあった。当方は在宅勤務だったら暑い、寒いが無くていいな等と安易に考えてしまう。もちろん現場でのモノづくりなのでリモートワークとは程遠い。何より雑念が混じった背中では子供達は評価を下さなかった様に思える。
春を迎え新年度がスタートした。期待や不安いろいろな気持ちがあるが、まずはウィルス禍の中、多くの方の昨年度一年の苦労をねぎらいたい。
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前回、石貼りの下地となる基礎、そしてブロック積みを行った。

土に隠れて見えなくなるベース部分も含め構造について記載。

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今回は積み上げたブロック下地の壁体に仕上げの石貼りを行う。
使用する石材はグレーの石英岩。
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石材は厚みがあり重量も重い。必然的に重みでズレ落ちやすくなっているので石の裏には樹脂ネットが貼られている。そこに貼り付け材をつけバイブレーターガンで振動を加えながら圧着し貼り付けを行う。定番のハンマーで叩きながら接着させるやり方に比べ微振動するバイブレーターは貼り付け材を効率良く液状化させるので圧着力が高い。
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内角となる入隅部分。
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貼ってある右手側の石の凹凸に合わせて寸法を確認。
左画像、石に切断箇所を赤で墨出し。
グラインダー(切断機)で加工後、貼り付け。
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タイルやレンガの仕上がりは直線的な形、揃った大きさ、規則的な目地と言った整然性にある。
その対極に不揃い・自然な風合いの仕上がりに自然石を使った石貼りがある。色々な石貼りがあるが今回は石と石の目地(つなぎ目)が揃わない乱尺貼り。
左画像右端部、石の継ぎ目になる部分だが一見凹凸はあり直線では無いものの出て引っ込んでの決まりきった規則的な凹凸の繰り返しが何段も続くと大壁では目立ってしまいやすい。
右画像、規則性が無いようランダムな凹凸にして自然な不揃いの組み上げにしている。
すべては石の風合い。
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外角となる出隅。
入隅同様、継ぎ目が揃わないように組積み貼り付けを行う。
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天端にも貼り付け。
その他、砂利の洗い出し、ライト接続の作業。
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これにて完成。
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