新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第152庭 タイル門壁

9月20日、四年に一度のラグビーワールドカップが日本を舞台に繰り広げられる。開幕戦の日本対ロシアは注目となる。前回大会、グループリーグ突破はできなかったが南アフリカから大金星を含む三勝を挙げて世界を驚かせた。
自国開催でありがたいのは放送時間だ。目覚ましを掛け眠い目をこすりながら夜中や朝方にTVで試合を見る事は無いので日本戦やお目当ての試合をじっくり観戦できる。日本代表は「トップ8」を目標に掲げている。

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玄関を差し置いて門壁を家の顔と表現するのは誇張かもしれない。
今回の現場はタイル門壁。

まずは基礎工事、そして躯体となる下地ブロックを手掛ける。
画像左側、基礎砕石部から伸びている白い管はライト電線管。初手の基礎造作時に埋設。
ブロックや基礎は所定の位置に配置された鉄筋にセメントのかぶり厚(くるむ)ことで強度の維持が保たれる。したがって基礎及びブロックの鉄筋に電線管が交わらない様に計画しなくてはいけない。

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タイルの貼り付け前に仕上がりが凸凹にならない様にモルタル等を塗ってブロック等の下地を平滑に均す、いわゆるタイル下地を行うのが従来の施工方法だが一つ問題がある。
一般的に知られているモルタルの接着力はイメージ程強くない。不陸整正で使用(壁面に塗られる)するモルタルは重力により常に引っ張られ続け剥離のリスクに抗い続けている。当店でもモルタル塗りを行うが必要最小限にしている。
一番気になったのが門壁に使用するのは大きいタイルで重量がある。大きな分だけ目地が少なく済み仕上がりが美しいが軽い目地材は少なく、重いタイルが多いという事になり、全体にかかる剥離の負荷は通常より大きい。
そこで接着の強くないモルタルでのタイル下地を行わず、ブロックにタイルを直接接着させる直貼りの施工方法を選んだ。つまり弱い部分をつくらないのだが平滑に仕上げる為の不陸整正をどう克服するかが問題になる。
そこはブロックを平滑に積み上げ、培った技術で補う。画像で使用したのは腐食に強く歪みの少ないアルミ製の大定規。
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ブロックにタイルの墨だしを行う。
模様・仕上がりに直結するので念入りに確認が必要。
直貼りに斜め貼りそして3色の大判タイル、難易度の高い施工に脂汗が滲む。いや、背筋が伸びる。
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門壁のブロック積み上げ後、天気が芳しくない時などに玄関前の階段工事を造作。並行しながら全体を進める。

タイルはバイブレーションを掛けながら圧着し貼り付けを行う。ズレや歪みは言わずもがな、タイルの色・模様の一つ一つの確認が続く。
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目地材をゴム鏝を使って門壁の半分に入れスポンジで拭きとりを行い、その後残りの半分を行う。夏場は日差しや気温の影響で硬化が早いので無理な施工を行わず区切る事で仕上がりだけでなく効率も変わる。
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基礎工事から準備していた電線管。お鉢がやっと回ってきたようで電線を通しライト設置。
門壁の上部及び左右脇部にウッド柄アルミ笠木を設置。笠木と言えば上に乗せるばっかりで側部、縦に取り付けは初めての事で緊張が先行する作業だった。
そんなアルミ製笠木だがローメンテナンス、それでいて風雨の汚れだけでなく実はセメント構造物の酸性雨による中性化を防ぎ長持ちに効果を発揮する。
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これにて完成。

新しい挑戦、取り組みは往々にして結果を求められる。しかし期待とは裏腹に求められた答えを出すのは簡単では無い。
ラグビー日本代表は自国開催の大きなプレッシャーと相対していると思う。しかし、リスクの無い所にビジネスが無いと同様に大きな期待と共に大きな栄光が待っている。このチャンスがメジャースポーツへの道となれば。
日々の地道な取り組みがいつの日か実を結ぶ。我々も学校や会社、そして家族の小さな代表に違いはない。たゆまぬ努力に努めたい。

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