タイルの貼り付け前に仕上がりが凸凹にならない様にモルタル等を塗ってブロック等の下地を平滑に均す、いわゆるタイル下地を行うのが従来の施工方法だが一つ問題がある。
一般的に知られているモルタルの接着力はイメージ程強くない。不陸整正で使用(壁面に塗られる)するモルタルは重力により常に引っ張られ続け剥離のリスクに抗い続けている。当店でもモルタル塗りを行うが必要最小限にしている。
一番気になったのが門壁に使用するのは大きいタイルで重量がある。大きな分だけ目地が少なく済み仕上がりが美しいが軽い目地材は少なく、重いタイルが多いという事になり、全体にかかる剥離の負荷は通常より大きい。
そこで接着の強くないモルタルでのタイル下地を行わず、ブロックにタイルを直接接着させる直貼りの施工方法を選んだ。つまり弱い部分をつくらないのだが平滑に仕上げる為の不陸整正をどう克服するかが問題になる。
そこはブロックを平滑に積み上げ、培った技術で補う。画像で使用したのは腐食に強く歪みの少ないアルミ製の大定規。