新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第150庭 庭の目隠しフェンス

今年はエルニーニョ現象が発生していて太平洋高気圧が弱く去年の様な猛暑とは違うらしい。その影響で全国的に気温はおおむね平年並みになると予想されている。エルニーニョといえば長めの梅雨、冷夏というイメージを持たれる方もいらっしゃると思う。特に外仕事の者にとって涼しい夏は大歓迎だが日照不足による作物の影響も考えると無邪気に喜べない反面がある。もちろん相手は大自然、我々に選ぶ権利はないが令和最初の夏、願わくば猛暑・冷夏いずれにしてもお手柔らかに願いたい。
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今回の現場は庭の目隠しフェンス。
画像は工事前。
中央よりやや右手にある掃き出し窓の前にテラスを設置してブロックが並んでいる左境界に目隠しとなるフェンスを施工していく。





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最初の工程はフェンス柱の土台づくり。
目隠しフェンスの多くは隙間の少ない物、そして目線を隠す高さのケースが多いので風圧をダイレクトに受けやすい。夏場に多い台風だけでなく新潟は冬場も風が強いのでフェンスを支える基礎はしっかりした物が必要となる。
掘削後、砕石を投入しダンパーを使ってしっかり転圧を行う。
地震や強風等の負荷に対して密になった砕石が力を分散してくれる。地面に埋設され見過ごされがちだが基礎は全ての根底となる最重要な部分にあたる。一つ一つ手順をしっかり踏まえたい。
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一般的には二通りある。
ベース(人間で例えれば足の甲となる部分)となる下部コンクリートを打設してその上に独立基礎を乗せるだけのやり方、これは少し寂しい。そこで更に横回り部分にコンクリートを追加打設して重量・体積を増やすやり方がある。
ポイントは下部と横回りのコンクリートの打設工程を分けている事で仕事は行い易いのだが同じコンクリートでも時間が経っているので別物となっている。コンクリートに配合されているセメントの接着力は思われているほど高く無く、つまりくっついていない。
3つ目のやり方に注目してもらいたい。砕石上に小さい平板を設置。そこに独立基礎を垂直に乗せ、下部・横回りも含めた周囲のコンクリート打設を一気に行う事で一体硬化させられる。
注意したいのは基礎の下回り等は生コンクリート打設特、気泡が残りがちになりやすいので突っつき棒やバイブレーションを使用すると良い。
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独立基礎に柱の建て込み。
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フェンスのメイン部材となる樹脂製の横板。
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柱にビス打ち固定する部分のすべてにドリルで下穴加工を行う。その後、用意したコマを使って横板同士を均等に打ち付けていく。
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横板設置後、笠木の取り付けを行う。
柱は元々一直線上に建て込みを行っているが、柱の両端部で糸を張る事で文字通り一糸乱れずに直線を通っているか確認し笠木固定金具を取り付ける。
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笠木を固定金具に乗せビスで固定。
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全ての柱下部に水抜き穴を設けフェンス完了。
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工事序盤のフェンス柱の硬化期間にアプローチの貼り物を行っていた。その他、庭の仕上げに植栽・レンガチップを敷き込んで・・・。
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これにて完成。

庭には様々な用途があると思うが、例え僅かなスペースでもひと時の自然を求め、そこに癒しを感じる方もいられると思う。もちろんどんな自然かはそれぞれのお好みになるが庭から見える室外機や道路のアスファルトといった日常の光景を区切る事で我が庭の小さな自然に、より集中・トリップできるのが目隠しフェンス用途の一つだ。
差異こそあるが植物の成長は気温と共に活発になり、春から夏にかけてのそれは爆発的といってもおかしくない程、青空に向けて進んでいく。例え小さな宿根草でも変わらない。陽の光を浴びて輝く若い柔肌の様な芽の成長の様は今日も手軽に自然を感じさせてくれる。


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