新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第149庭 スポット植栽

当店に隣接する球技場でコーチの大きな掛け声の下、サッカーの練習を行っている。声も大きいが口調も猛々しい。なかなかのスパルタ指導だがサッカー少年達はなんのその、ボールを追いかけ全力疾走。当方もまだまだ若いつもりでいたがそろそろ走るという行為に不安をおぼえる。もちろん普段の生活で走る事はないのでさほど気にすることでもないのだが生き物として面白くない気がする。
そんな手前勝手な事を考えていると出発準備が出来たとまだまだ全力疾走ができそうな3年目の若人に声をかけられた。さてトラックが向かう先は・・・。
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今回の現場は植栽。
低木や宿根草に天然石をあしらった管理が手軽な植栽を紹介したい。
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今回用意したのは淡い色合いの天然石。
植栽の前に石を先に配置した方がイメージしやすい。
左と右の画像では石の配置に実は違いがある。左はセンターに立ちのある石をおいて左右に形の合う石をあてがい軽く石同士を組んでいる。お城の石垣と言えば大げさだが隙間が無い様に合わせると良い。右は大きさや形等を考慮せず無意識に並べた形で自然な感じ。人工的でないロック感が好まれる。
状況や植える物によって使い分け出来る。
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元肥として固形肥料を掘削した穴に入れ、その上に土をかぶせ肥料やけを防ぐ。
そして土には保水・排水・保肥を持たせる為に堆肥と保水材を混ぜ合わせる。堆肥よりも腐葉土というとピンとくる方もおられるやもしれないが堆肥の方が長く効果が続くと言われている。白い粒状のものが保水材でスライムの様にプルプルしており保水効果が高い。
水があれば簡単に枯れる事は無いが元肥も堆肥も言うなれば引っ越してきたばかりの転校生に優しく気遣う心のようなものだ。世の中には大きな子もいれば小さな子がいる様に強い子もいれば弱い子もいる。手を尽くしても残念な結果になる事はもちろんあるが近々の成長の土台となる環境づくりの工程は簡単に考えたくない。
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石を組んでいく過程で破砕機も使って石の形を合わせる。
砕いて小さくなった石を使えば宿根草が入る小さなスペースも設けやすい。
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イン。
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堆肥で根回りを覆ってマルチング。
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これにて完成。
低木や宿根草に石などのアイテムを使って門壁前にちょっとした彩りを加えた。小さなものを使って植栽の管理を少なくする事で負担を減らし、手軽に楽しめるガーデニングもある。石以外にもレンガや陶器などの置物をあしらっても良い。

年齢を重ね体力の衰えを感じると共に出来た事が出来なくなっていく。しかし、出来ない事も増えたが経験も増えた。若い方には若い方の、年配には年配の役割がある。年配の役割とは何ぞや。シンプルだが難しい。
積み重ねた物をたてに上から言う物言いでは無いと言う事を自戒としておぼえておきたい。

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