商い等で使う「ウィンウィン」はアメリカ発祥の言葉らしい。売り手と買い手、双方が利するビジネスシーンに使われる言葉だ。
先日、長野の直売市場を密着しているドキュメント番組を見た。そこでは持ち込んだ側が自由に価格を決め野菜に値札を貼り、気に入った方が買っていく。和やかな表情のご夫婦で初めて出品するという方もいらっしゃった。
その一方で売れなかった野菜を引き上げる方もいる、やはり現実は簡単にいかない。だからこそ「ウィンウィン」は価値があるのだと感じる。
日本には更にもう一つ加えた三方よしが伝わる。江戸時代、近江商人が掲げた理念は「売り手によし、買い手によし、世間に良し」。先人の言葉が改めて胸にささる。