ペーストと言ってもセメントの配合が強いので硬化反応も比例して速い。反応により乾きが進み接着力が半減する(ドライアウト)のでペーストのシゴキ塗りに追っかけでモルタル(中塗り)を被せドライアウトの予防に注意したい。
気温が高い時期は反応スピードは更に顕著に表れるので、接着ノロ・モルタルは予め準備を済ませておきたい。詰まるところ時間勝負なのでバタバタしやすいのだが、余裕の無い時ほど表に出るのが地。慌てず騒がず動きは無駄なく。
⇗右上画像は今回使用する洗い出しの砂利、大磯サイズ三分(約1cm)上塗り。
仕上がり高さは最初の工程で紹介した縁取りのピンコロ石になる。被せたモルタルをピンコロ石と同じ高さにすると最後に投入する大磯の体積の分、お相撲さんが入るお風呂の湯船のように溢れてしまうのでやはり加減しておく必要がある。今回の3分砂利の場合、半分の1.5分。
つまり中塗りモルタルは下塗りが乾く前に手早くピンコロ石より4.5mm下げで平坦に均しておくのが最適解となる。