新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第167庭 タイルテラス

今も彼方を飛んでいる。
12月6日に小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル、地球帰還成功の偉業が報じられた。52億キロを飛行後、再び未知の小惑星に向かった。
初代「はやぶさ」も働き者だった。
困難を乗り越えながら小惑星のサンプルを採取するが通信が途絶えてしまう。その後も音信不通は続くが担当者は指令信号を送り続けた。やがて奇跡的に通信回復するがその後も様々な問題が発生。遠く3億キロ離れた地球から救出のため様々な努力で支え続け、小惑星の粒子が入ったカプセルを地球に送り込んだ後、本体は大気圏で燃え尽きた。打ち上げから8年の歳月が流れていた。

働き者にだろうか支えた人にであろうか、ひた向きな行動に胸が熱くなった。
凡庸な日常を送りつつも悩んでは彼方を見上げまた働き、そして微力ながら手の届く誰かを支えたい。
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今回の現場は広めの庭に既存のウッドデッキが設置されている。
そこを中心にタイルテラス等を設け庭のリフォームを行う。
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タイルテラスの下地となるコンクリート打設を行った。
コンクリートはモルタルに比べ素材に砂利を混ぜ強度を高めている一方で、砂利の凹凸による表面の平滑が取りづらい一面がある。そこで砂・セメントを混錬したモルタルによる平滑なタイル下地をコンクリートに行う。
モルタルにはセメントが含まれるため接着力は保有するが下地のコンクリートは激しい吸水によるドライアウト減少(剥離)が起こりやすいので事前のシーラー(吸水防止・接着剤)の塗布が望ましい。
白色のシーラーを刷毛で塗り拡げる。
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モルタル打設。
平滑に均しやすくする為、モルタルに混錬する水を減らしている。その為、モルタル内に細かな空隙が残りやすいのでコテ等でモルタルを叩き、圧を掛ける等の対処法がある。
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モルタル表面に定規等を使ってモルタル擦りを行い、更にコテでモルタルの撫で細かな凹凸を無くし表面を平滑にしタイル下地を仕上げる。
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いよいよメインのタイル貼り付け。
櫛ゴテを使って貼り付けモルタルを均一に塗り付けを行う。
タイルはバイブレーターを使って密着させる。機械の細やかな振動は貼り付けモルタルを速やかに液状化させ強い喰いつきで貼りつかせる事が出来るのでタイル貼りには欠かせない。
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最後の工程、タイル目地を行う。
ゴムゴテを使い目地材を擦り入れた後、スポンジを使って拭い落とす。目地材の硬化が進むとスポンジで汚れが落ちなくなってしまうので注意しながら行いたい。
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これにて完成。

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