今も彼方を飛んでいる。
12月6日に小惑星探査機「はやぶさ2」のカプセル、地球帰還成功の偉業が報じられた。52億キロを飛行後、再び未知の小惑星に向かった。
初代「はやぶさ」も働き者だった。
困難を乗り越えながら小惑星のサンプルを採取するが通信が途絶えてしまう。その後も音信不通は続くが担当者は指令信号を送り続けた。やがて奇跡的に通信回復するがその後も様々な問題が発生。遠く3億キロ離れた地球から救出のため様々な努力で支え続け、小惑星の粒子が入ったカプセルを地球に送り込んだ後、本体は大気圏で燃え尽きた。打ち上げから8年の歳月が流れていた。
働き者にだろうか支えた人にであろうか、ひた向きな行動に胸が熱くなった。
凡庸な日常を送りつつも悩んでは彼方を見上げまた働き、そして微力ながら手の届く誰かを支えたい。