新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第163庭 琉球石灰岩

子供の頃の話だが「新潟の花火はスターマインが多い」と父から聞いた。
他の花火を見た事が無かったので他所はどんなだろうと考えながら夜空に映る大輪を見上げていた思い出がある。
令和の世の子供たちはコロナで花火が中止だったと後々思い出すのだろうか。

休日は家にいる事が増え、たまにうどんを煮たりもする。普段影が薄いので、夏の思い出の片隅に父の姿を加えて欲しいと取って付けた様なアピールをしている。

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今回の現場は車庫部の敷石敷設。
画像手前にコンクリート舗装がされている。車庫延長の為、車輪部の位置に敷石を敷設する。
事前に土砂すき取りを行い敷設位置に砕石投入、転圧を行っている。

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転圧された砕石上に木枠組み。

右画像、石は5cmの間隔をあけて布設するので4.8cmの木枠を間に挟みつつモルタル打設。
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敷設する琉球石灰岩。
サンゴや貝殻などが堆積した多孔質の石材。
温かい色合いの象牙色で模様は秀逸、サンゴや貝殻の化石が天然の素晴らしいデザインとなっている。
但し具体的な表記はないが石灰岩の多くが冬の寒さに弱い場合が多いので使用用途など確認をお奨めしたい。
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打設したモルタル上に石材を敷設。
石材の高さ、位置に合わせた糸に合う様にハンマーの柄(木製部分)で叩き込みつつ調節する。
当然だが叩けば下がる、上がることは無い。
何かのゲームではないが落下しながら狂いなく着地地点に到達しなければいけない。
石材の糸合わせに集中しすぎてしっかり叩き込む事を忘れてはいけない。
後々、車が乗り何百Kgの荷重がかかる。石材とモルタルが剥離しない様に、打圧でモルタルにしっかり食い込む様に叩く。
長年叩けば柄の先も茶筅のようになってしまう。使いこんだ分だけ扱いやすくなると言いたい所だが何ら変わりはない。
まるで当方のようで大事に使っている。
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石材の敷設後、モルタルの硬化具合を確認。
硬化が進んでいた後、木枠を外し敷モルタルをコテで成形。
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このタイミングでモルタル汚れのちり拭きを行う。
石材の敷設も終わり集中が途切れ、うっかりが起こりやすい時間だが硬化時間は進んでいる。
モルタル痕の残り、固まって落ちない等の問題になるので注意したい。
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これにて完成。
石材以外の部分は土を入れグランドカバーの予定。
琉球石灰岩を緑で覆う形になっている。
越後職人が手がけた
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