新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第101庭 入口玄関前の天然石貼り その2

DSCF9138

今回は前回に引き続き、和風料理「さがや」さんの入口玄関前工事。
昨夜からの雨で下地コンクリートは濡れ色。朝の段階では小雨が残った状態で出掛けの天気予報では回復方向に向かうとの事。
前半の作業で多少の雨は問題ないが、降っていて効率良くはかどるという事もないので仕上がり高さの糸やその他必要な準備を事前にすませておく。
DSCF9144
準備が出来た所で都合よく天気も回復してきた。さっそく石の貼りつけ用接着モルタルを混練。当サイトでは繰り返しになるが接着モルタルは水分が少ないとドライアウト(水和反応が阻害され、接着不良を起こす事)を起こしやすく剥離の原因になるので通常のモルタルと比べると水分を多めの柔らかいモルタルにする必要がある。
しかし、今日に限っては雨によって下地コンクリと天然石が十分なほど保水し天気も曇り空なので石材やコンクリート・直射日光による吸水・蒸発はほとんど無いと考えられる事から接着モルタルは多少柔らかめになる程度の水を入れる事にした。
DSCF9145
事前に準備した仕上がり高さの糸に合わせて石を順次貼っていく。
07ac115b
一番下の段が貼り終わり続いて階段。
98eea911
予報通りの回復方向で日差しがでてきた。モルタル保水の低下による接着力低下が気になり、ここでモルタルに水を加えた。
c1a68406
本格的に熱い日差しが降り続ける。一番上のステップを貼り進める。
DSCF9153

接着モルタル硬化後、目地モルタルを入れ、スポンジで汚れが残らないよう念入りに拭き掃除。
d4af669d
手前の植木スペースにモミジを植える。その周りにはタマリュウを植え緑でモミジの足元を飾る。手前側に向かって伸びる白い管はLEDライトの電線保護管。
DSCF9158
DSCF9157
LEDライトをつけ最後に植木工事の土汚れを水で綺麗に清掃、これにて完了。
気温が高くなってきた事やライトの防水が気になり、植木と電源を入れたライトにもたっぷり水をかけた。夕暮れ前だったのでライトの光は微妙にしか明るく感じられなかったが防水は問題無い様で、ぼんやりと灯った光が途切れたり点滅するような事はなかった。LEDライトは従来の電球と違い電源を入れても熱を発する事がほとんど無いため近くの植物を熱によって弱らせる心配がない。
なんでも最初は大変だ。それは人間も植物も変わらない。このもみじは時期が早いのもあってまだ新芽が伸びた程度で微風程度でも力なくたなびいている。これからこのもみじは水を求めて根を伸ばし、太陽光をうけ光合成を行い炭水化物を合成する為に葉を拡げる。上も下も同時進行だ。「さがや」さんと共に大きく力強く育って欲しい。
越後職人宅の庭をスライドショーで紹介