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新潟の小さな外構店が本気で目指す日本一の仕事への道のり!第111庭 玄関前の庭木

先日、高田公園の夜桜見物に出かけた。

休日だった事もあり他県ナンバーの車も見かけ、多くの人で賑わっていた。見物されている方達から口々に「これはすごい」、「見に来る価値があった」と少し興奮めいたトーンの会話が耳に入ってきた。ライトアップされた桜は確かに幻想的で日本3大夜桜の一つとして誇らしい景観だったが他にも個人的に印象に残ったものがある。実は今回停めた駐車場は少し離れており高田公園まで20分おきにバスが出ている。駐車場の誘導をしていた方に聞くと徒歩だと25分の道のりらしい。家族は高田公園ですでに降りているので一人の気楽さ。スタスタ歩いて公園に向かった。しかし、見知らぬ土地を一人歩き出すと少し不安になった。真っ暗な道でナビもスマホも持たず感を頼りに進むしか手がない。程なく高田の駅前まで来て街灯と人影が見えた時はホッとして胸を撫で下ろした。もしかすると安堵感で一人、微笑を浮かべながら歩いていたかもしれない。長い距離ではあったが帰りはバスだと思うと軽やかな足取りで花見会場に向かえた。

 

今回の現場はアプローチ・門壁等の外構工事は事前に済ませてあり、最後に仕上げの植栽を行う。

 

シンボルツリーのヤマボウシ。

メインの木にふさわしい枝ぶりだが幾分うるさいぐらい伸びている。後程、しっかり剪定を行う。ここでは基本中の基本、植え工程に専念。

 

植え工程の要は土づくり。

木の釜より大きめに掘った穴に固形肥料を事前に入れておく。肥料は一般的に元肥・礼肥・寒肥の3回に分けて与えるが、今回、行うのは植える時に与える元肥(基肥)。肥料を直接根に触れさせると良くないので固形肥料を入れた上に土をかぶせる事を忘れないように注意したい。余裕をもって大きく掘っておくのが重要になる。

 

バーク堆肥。

元肥を軽んじるわけではないが、肥料を入れる事を忘れてもバークだけは必ず入れたい。なぜなら肥料は人間で言うと栄養ドリンクのようなモノととらえて良いと思う。接種すれば元気になる。

しかし、植物は水さえ取り入れられれば、簡単には枯れない。光合成で自ら炭水化物を生成もできる。植物にとって水は人間で言う食事に近いモノだと思う。

バーク堆肥はその水に関わる大事な土壌改良材。

土の保水性・水はけ・保肥性を良くしてくれる。保水と水はけは相反するので矛盾を感じる方もいるかもしれない。簡単に言うと適度に保水し余分な水は排水して根腐れ防止を促している。

バークの使用方法は土3に対してバーク1の割合で混ぜて根の周りに入れる。一見、黒い見た目に肥料と捉える誤解もあるようだがバークの肥料性は決して多くないので気を付けたい。

 

画像は常緑のウバメガシ。

その他の木も植え込んだ後は杭を打ち込んで養生を行う。養生の主な役割は風が強い時などに木を支える事では無く、大事な根を動かさないことにある。木の根は水分を吸収する大切な役割を担っているが実際水を吸い上げているのは、か細い根毛といわれるもの。売っている大根にも毛先程度に髭のようなものが残ってついている場合がある。あれに近いと思ってもらえれば伝わりやすいのではなかろうか。要するに細く繊細な根毛が切れたりしない様に根を動かなくする事が重要になる。

 

杭を打ち込んだ後、シュロ縄を使って動かない様に縛るのだが、近所の方やお客様にこのしばり方を教えてほしいと現場で何回か言われたことがある。しかし実際にこの縛り方ができたのは今までに一人だけだった。しかし、その人もあくる日に「縛れなくなったからまた教えてほしい」と声をかけられたのを憶えている。当方も最初、このしばり方を憶えるのに時間がかかった。できなかった方にはいつも違う縛りを進めている。

画像を参考に見て頂きたい。

縛りたい箇所を横にグルグルと回した後、枝と杭の間にもグルグルと縦に回し最後は誰でも手軽にできる玉結びを2回すればしっかり固定できる(画像は男縛り)。縦に割を入れて縛ると最初にグルグル回した縛りが絞め上がりしっかり固定される。商売としてではなく自宅の庭で行う場合、しっかり固定さえできていれば最後は玉結びで十分。

 

水極めを行う。

ホースに塩ビ管をつなぎ、土にさしてから水道の蛇口をひねる。

 

根の周りに直接水が回るので空隙がなくなり、活着率が良くなるので根が動きずらくなる。即ち先ほども触れた根毛を守る効果がある。もちろん樹木に不可欠な水分補給もここでしっかり済ませたい。

 

これはおまけみたいなものだが少しでも動かなくなる様に杭も同様に水極めを行う。

水極めを教わった直後から勝手に杭にもやり始めだが当時、先輩に「そこまでするか」と呆れられた事が有る。それから遣りづらくなり多少躊躇する時もあったが性分なので開き直って今でも続けている。

 

水極め後、土は凸凹な状態になっているが、綺麗にする為にすぐ土をいじりだすと後々困った事が起こる。それは水の浸透性が悪くなってしまうのだ。

仮にお米のご飯を思い浮かべてもらいたい。お茶を注いでさらさらと聞こえてきそうなぐらいスッキリ気持ちよく食べている光景。そしてもう一つもち米をペッタンペッタン丁寧に杵と臼でついている光景。

さてここで問題。

お茶漬けとおもち、どっちが水を通す?

 

保水している状態で土をいじるとシルト層が浮き出し田んぼの表面にある様な泥状態に近くなってしまう。こねた餅に近い。一度そうなってしまうと水が抜けて乾燥しても浸透率が格段に悪くなり水をはじく様になるのでたっぷりあげているにも拘らず水不足に陥る事がある。根の上部に乗ったおもちが水をシャットアウトしているのだ。しかし水を加えてこねさえしなければ流石のもち米もサラサラとお茶づけのようにいただける。

ちょっとした事だがネトネトしだしたら困る。水が引くまで土はいじらないようにしたい。

 

土の整地を最後に回し、剪定に入る。

最初に植えたヤマボウシだが、かなり枝が混み合っている。

 

剪定の用途をここで押さえたい。

木の生育を調整、又は樹形を整える。

「樹形を整える」は人間の散髪のようなものと考えてもらっても良いと思う。問題は「木の育成を調整」。

ここで画像中央部の枝と枝が交差している部分をみて頂きたい。この交差部分が今後どうなるのかを考えてみると分かり易いと思う。風が吹き、揺れるたびにこすれる枝。次第に樹皮がめくれ、尚もこすれるのでそこから病気になってしまう、又は水分供給が滞って枯れてしまう。

そうならない為に、調整する。つまり切ってしまう。交差する枝は積極的におとしたい。

 

育成の調整を心掛け樹形を整えた。

ある植木のチラシで見かけた。「庭を彩るアクセサリー」。小粋な文句だと目を引いた。

しかし、貴金属と違って樹木は生きている。残念だが植えた木が100%すくすく育つとは限らない。もちろん当方の力不足もあるだろう。

「しっかり元気に育ってほしい」。鋏を入れた後にバランスがおかしくないかとしげしげ植木を見上げた時、よくそんな風に考える。

 

いよいよ終盤。

ポットに入ったままシモツケ(ライムマウンド)を配置。

当方の勝手なイメージだがこういった立ちの低い樹木や下草は、食事で例えるならデザートのように考えている。決してメインではない。しかし、「終わり良ければすべて良し」ではないが食事の最後を締めるデザートを楽しみにしている甘党の方も多いのではなかろうか。

今回のシモツケは鮮やかな色合いが特徴なので偏らないようバランスを重視して配置。

 

時間をかけて大事なデザートを配置したのは良いが事前に土とバークを混ぜてから配置しておく段取りが滞っていた。。。

ポットを配置しなおして仕上がりが変わってしまったら本末転倒。配置はそのままバークをハンドスコップで撹拌しながら植える事にした。

 

ハンドスコップの撹拌ですぐに手首がだるくなり「若者の様にすぐにはならない、2日後に筋肉痛だ」といつもの後ろ向きな考えにふけっていたが、ハンドスコップなので腰を落として作業していると土に混じった小石が目についた。撹拌しているとその他にもあり、集中して探し出すと痛さやつらさは意外に薄れるもので、終わってみれば「あら、まあ」ぐらいだった。

中年になってからでも遅くはない、前向きの力に感心できる。

 

これにて完了。

葉がない落葉樹が少し寂しいが一月後には鮮やかな薄黄緑色の若葉が一斉に芽吹く。オンとオフが明確に分かれる落葉樹の醍醐味だ。

 

シモツケも落葉樹だがこちらは一足先に芽吹いている。鮮やかな色合いの若葉と春の風が心地よかった。

 

歩いて25分の道のりを駆けているときの高田の風もひんやり心地よかった。

帰りは駐車場までバスと決め込んでいた。しかし、月明かりを背にまた同じ道を今度は逆方向に辿っている。

実は夜桜会場のイベントブースで新潟総踊りの催しが行われていた。ヤーレンソーランの音楽に誘われ夜桜そっちのけで最後まで感心して見入ってしまった。その間に家族は隅から隅まで夜桜と屋台を十二分に堪能したらしく、踊りを見終わった私がもう一周しようと言ったら娘が勝手すぎるとむくれてしまった。家内の執り成しで軽めに一回りする事になったが娘はどうも疲れて眠いらしい。カンフル剤にリンゴ飴でもと考えたがよくよく見ると家族みんなが人ごみの中、疲れた様子で歩いていた。

ここでやっと冷静になれた。家族で楽しい時間をと思って高田に来たが、どう見ても楽しい気分の表情ではなくなっている。

ここから挽回というよりも迅速な帰宅に切り替えた方が賢明そうだった。疲れきった表情の子供に駐車場までギュウギュウのバスに乗せるのも不憫。待っててくれと伝えて汚名挽回というよりも自業自得の形で駐車場に向かって走り出した。

高田公園付近は人も多かったので早歩きでしかなかったが、少し進むと人もまばらになってきたので軽いジョギング程度に駆けだせた。駅前は往路の時と違って人は少なくほとんどの店のシャッターが降りていた。駅を過ぎて駐車場までもう一息、先ほどの暗い道のりに差し掛かると、さすがに息が切れていた。疲れて足を止めた先に白く小さいスズランが道端のプランターの中で風に揺れていた。

何かの時に可愛らしく一番好きな花だと言ったら、後日わざわざ調べてくれたらしく娘が教えてくれた。お遊びで軽く打ったサーブが強烈なリターンエース。そんな風に帰ってくると想像だにしなかったので今でもはっきりと憶えている。

スズランの花言葉は「幸福が帰る」。

ドラマだとここで主題歌が流れだすのかもしれないが残念ながら高田駅から少し外れた夜は静かなものだった。もちろん中年の両足にミラクルなど無く走り出すことはできなかったがゆっくりながらもまた駐車場に歩を進めた。

帰りの高速で子供たちはぐっすり眠り車中は静かだった。いつも高速道路の走行は決まって眠気との戦いだが今回は眠くならなかった。

 

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